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@@ -79,6 +79,38 @@ usbipd detach --hardware-id 2e8a:000c [Enter]
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ただし、attachの操作はWSL2起動後に毎回必要になります。少々面倒ですが、Pico C SDKを利用する前にPower Shellもしくはコマンドプロンプトを開いてコマンドを実行するだけでので、大した手間でもないでしょう。
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+### ユーザー権限でCMSIS-DAPを利用できるようにする
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+以上のようにすればWSL2仮想マシンにUSBデバイスを接続できますが、インストールしたディストリビューションによってはユーザー権限でCMSIS-DAPが利用できないかもしれません。CMSIS-DAPが`lsusb`コマンドで見えているのにデバッグできない場合、USBデバイスにアクセスするために必要な権限がユーザーにないことが原因です。
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+まず、グループplugdevに自分自身を追加してください。次のコマンドをLinuxの端末上で実行します。usernameはLinux上のアカウント名にします。
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+```console
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+sudo usermod -aG plugdev yourname [Enter]
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+```
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+次にudevの設定ファイルを作成します。nanoエディタをroot権限で起動して/etc/udev/rules.d/99-cmsis-dap.rulesを新規作成しましょう。
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+```console
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+sudo nano /etc/udev/rules.d/99-cmsis-dap.rules [Enter]
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+```
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+設定ファイルの内容は次のとおりです。なお、ATTRS{idVendor}の右辺は先に確認したCMSIS-DAPのVendorID、ATTRS{idProduct}の右辺は同プロダクトIDです。自分で確認したIDにそれぞれを変更してください。
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+```udev.rule
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+SUBSYSTEM=="usb", ATTRS{idVendor}=="2e8a", ATTRS{idProduct}=="000c", MODE="0660", GROUP="plugdev"
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+```
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+この1行をnanoエディタで入力したら、[Ctrl+X]を押して保存、エディタを終了させます。
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+設定を反映させるために、WSL2を再起動させます。Linux端末や、WSL2に゙接続しているVSCodeがあるなら閉じてから、Power Shellまたはコマンドプロンプトを開き、次のコマンドを実行してWSL2をシャットダウンしてください。
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+```console
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+wsl --shutdown [Enter]
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+```
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+以上でCMSIS-DAPによるデバッグができるようになるはずです。
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## VSCodeにWSL拡張とPico拡張をインストール
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Windows上でVSCodeを起動し、拡張機能「WSL」を検索してインストールしてください。提供元がMicrosoftになっていることを必ず確認します。
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