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modified: TM1637_pio/README.md

Satoshi Yoneda 3 days ago
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TM1637_pio/README.md

@@ -35,93 +35,125 @@ SCLKをSDA(TM1637の端子名はDIO)の隣のGPIOに固定しているのは
 
 
 なお、PIOコードではACKをチェックしてNACKを検出したらステートマシン番号のIRQフラグをオンにしていますが、Cコード側の割り込み処理は行っていません。テストしてみた限りNACKが生じることがなさそうであることに加えて、仮にNACKが検出されても対応のしようがない(通信エラーが起きたことがわかるだけ)からです。マルチインスタンス化していることもあり、NACKのための割り込み処理を追加するとかなり複雑になりますが、複雑にするだけの価値が見いだせないので、NACKに対応する処理は削除しました。もしに気なるようならIRQフラグをチェックするコードを追加すればいいでしょう。
 なお、PIOコードではACKをチェックしてNACKを検出したらステートマシン番号のIRQフラグをオンにしていますが、Cコード側の割り込み処理は行っていません。テストしてみた限りNACKが生じることがなさそうであることに加えて、仮にNACKが検出されても対応のしようがない(通信エラーが起きたことがわかるだけ)からです。マルチインスタンス化していることもあり、NACKのための割り込み処理を追加するとかなり複雑になりますが、複雑にするだけの価値が見いだせないので、NACKに対応する処理は削除しました。もしに気なるようならIRQフラグをチェックするコードを追加すればいいでしょう。
 
 
-## ディレクトリ構成
+## ポータブルなライブラリを作成する
+
+書籍には記載していなかったので、ここで簡単に使い回しができるライブラリの自作方法を、`tm1637_lib`を例に説明しておきます。
+
+まず、自分のプロジェクトにライブラリ名のサブディレクトリを作成します。本例では`tm1637_lib`ですね。
 
 
 ```
 ```
 your_project/
 your_project/
-├── tm1637_lib/          # このライブラリフォルダ
+├── tm1637_lib/          # ライブラリフォルダ
 │   ├── CMakeLists.txt
 │   ├── CMakeLists.txt
 │   ├── TM1637.c
 │   ├── TM1637.c
 │   ├── TM1637.h
 │   ├── TM1637.h
-│   ├── tm1637out.pio
-│   └── README.md
+│   └── tm1637out.pio
 ├── CMakeLists.txt       # 親プロジェクトのCMakeファイル
 ├── CMakeLists.txt       # 親プロジェクトのCMakeファイル
-└── main.c               # アプリケーションコード
+└── main.c               # アプリケーションメインコード
 ```
 ```
 
 
-## 使い方
+サブディレクトリの下にライブラリ用の[CMakeLists.txt](https://future.quake4.jp/gogs/yoneda/C_Book_Examples/src/master/TM1637_pio/tm1637_lib/CMakeLists.txt)を作成します。`tm1637_lib`ではPIOを使っているので、`pico_generate_pio_header`もライブラリ用のCMakeLists.txtに書いておきます。
+
+```.cmake
+# ライブラリのターゲットを作成 (STATICライブラリ)
+add_library(tm1637_lib STATIC
+    TM1637.c
+    tm1637out.pio
+)
 
 
-1. **ライブラリの配置**: プロジェクトフォルダに `tm1637_lib` をコピーします。
+# PIOヘッダの生成
+pico_generate_pio_header(tm1637_lib ${CMAKE_CURRENT_LIST_DIR}/tm1637out.pio)
+
+# ヘッダファイルのパスを公開 (このライブラリを使う側が include できるようにする)
+target_include_directories(tm1637_lib PUBLIC ${CMAKE_CURRENT_LIST_DIR})
+
+# ライブラリが必要とする依存関係
+target_link_libraries(tm1637_lib PUBLIC
+    pico_stdlib
+    hardware_pio
+)
+```
 
 
-2. **CMakeLists.txt の編集**:
-   ```cmake
+そしてプロジェクトメインのCMakeLists.txtに次のように`add_subdirectory`を追加し、`target_link_libraries`にプロジェクト名を追加します。
+
+```cmake
+   ...
    add_subdirectory(tm1637_lib)
    add_subdirectory(tm1637_lib)
-   target_link_libraries(your_executable tm1637_lib)
-   ```
+   ...
+   target_link_libraries(your_executable
+   pico_stdlib
+   tm1637_lib     # これを追加
+   ...)
+   ...
+```
+
+これでポータブルなライブラリが作成できました。以後、プロジェクトディレクトリの下にライブラリ名(ここでは`tm1637_lib`)ディレクトリごとコピーして、メインのCMakeLists.txtに`add_subdirectory`と`target_link_libraries`を追加すれば、自作ライブラリを今後のプロジェクトに使い回すことができます。
 
 
-3. **コード例**:
-   ```c
+## tm1637_libのサンプルコード
+
+```c
    #include "TM1637.h"
    #include "TM1637.h"
 
 
    // 初期化 (SDAピン番号, 桁数, 輝度0-7)
    // 初期化 (SDAピン番号, 桁数, 輝度0-7)
    // SCLピンは SDA + 1 となります
    // SCLピンは SDA + 1 となります
-   TM1637_t *tm = TM1637_init(4, 4, 7);
+   TM1637_t *tm = TM1637_init(4, 4, 4);
 
 
    if (tm != NULL) {
    if (tm != NULL) {
        TM1637_putstr(tm, "12:34");
        TM1637_putstr(tm, "12:34");
    }
    }
-   ```
+```
 
 
 ## API リファレンス
 ## API リファレンス
 
 
-#### `TM1637_t *TM1637_init(uint8_t sda_base_pin, uint8_t col, uint8_t cont)`
+ *`TM1637_t *TM1637_init(uint8_t sda_base_pin, uint8_t col, uint8_t cont)`*
 
 
 TM1637を初期化し成功すればハンドルを返す
 TM1637を初期化し成功すればハンドルを返す
 
 
  **パラメータ**
  **パラメータ**
- - **uint8_t sda_base_pin**: SDA(DIO)を接続しているGPIO番号。PIOコードの制約によりsda_base_pin+1のGPIOにSCLKを接続してください。
- - **uint8_t col**: 接続しているモジュールのカラム数。TM1637は最大6カラムの7セグメントLEDを制御できます。
- - **uint8_t cont**: コントラスト値。0(暗)~7(明)。
+ - **`uint8_t sda_base_pin`**: SDA(DIO)を接続しているGPIO番号。PIOコードの制約によりsda_base_pin+1のGPIOにSCLKを接続してください。
+ - **`uint8_t col`**: 接続しているモジュールのカラム数。TM1637は最大6カラムの7セグメントLEDを制御できます。
+ - **`uint8_t cont`**: コントラスト値。0(暗)~7(明)。
 
 
  **戻り値**
  **戻り値**
 
 
  - 初期化に成功するとハンドル(TM1638_tのポインタ)を返す。NULLは失敗。
  - 初期化に成功するとハンドル(TM1638_tのポインタ)を返す。NULLは失敗。
 
 
-#### `int TM1637_set_contrast(TM1637_t *p, uint8_t cont)`
+ *`int TM1637_set_contrast(TM1637_t *p, uint8_t cont)`*
 
 
 コントラスト値を設定する
 コントラスト値を設定する
 
 
  **パラメータ**
  **パラメータ**
 
 
-  - **TM1638_t \*p**: ハンドル
-  - **uint8_t cont**: コントラスト値。0(暗)~7(明)
+  - **`TM1638_t *p`**: ハンドル
+  - **`uint8_t cont`**: コントラスト値。0(暗)~7(明)
 
 
  **戻り値**
  **戻り値**
 
 
   - 成功したら0
   - 成功したら0
 
 
-#### `int TM1637_putchar(TM1637_t *p, char c, bool dot, uint8_t col)`
+ *`int TM1637_putchar(TM1637_t *p, char c, bool dot, uint8_t col)`*
 
 
 文字を表示
 文字を表示
 
 
  **パラメータ**
  **パラメータ**
 
 
- - **TM1637_t \*p**: ハンドル
- - **bool dot**: ドットセグメントをオンにするならtrue
- - **uint8_t col**: 表示するカラム
+ - **`TM1637_t *p`**: ハンドル
+ - **`char c`**: 表示する文字コード
+ - **`bool dot`**: ドットセグメントをオンにするならtrue
+ - **`uint8_t col`**: 表示するカラム
 
 
  **戻り値**
  **戻り値**
 
 
  - 成功したら0
  - 成功したら0
 
 
-#### `int TM1637_putstr(TM1637_t *t, char *str)`
+ *`int TM1637_putstr(TM1637_t *t, char *str)`*
 
 
 文字列を表示する
 文字列を表示する
 
 
  **パラメータ**
  **パラメータ**
 
 
- - **TM1637_t *p**: ハンドル
- - **char *str**: 表示する文字列。次の文字にピリオドまたはコロンを挿入すると、その文字のドットセグメントがオンになります。ドットセグメントの形状及び位置は製品によって異なります。ピリオド(.)かコロン(:)が一般的です。
+ - **`TM1637_t *p`**: ハンドル
+ - **`char *str`**: 表示する文字列。次の文字にピリオドまたはコロンを挿入すると、その文字のドットセグメントがオンになります。ドットセグメントの形状及び位置は製品によって異なります。ピリオド(.)かコロン(:)が一般的です。
 
 
  **戻り値**
  **戻り値**